西讃(観音寺・三豊)最大級の商業施設となるゆめタウン三豊(金藤安博支配人)が11月11日オープンした。三豊市豊中町の国道11号線沿い、旧松下寿電子工業跡地に誕生した大型店舗は、西讃はもとより中讃、東予、徳島県西部と広範囲から来店客を集めている。
西日本でも有数の商業施設として知られるゆめタウン高松。運営母体の(株)イズミ(広島県)による県内2号店となる、ゆめタウン三豊の実力を検証してみたい。
まずアクセスは豊中インター下車数分と良好で、高速道の休日割引も後押しして東予などからの集客力を発揮しそうだ。難点を言えば片側1車線の国道11号線のキャパシティ不足が挙げられよう。
建物は3階建てで1・2階が店舗、3階が駐車場となっており、平面と合わせて駐車場は1850台分を用意する。別館としてホームセンターのダイキがあり、店舗面積は合わせて約24000平方メートル。ほぼゆめタウン高松の半分の規模と言えばイメージがしやすいだろう。
核店舗はイズミの直営スーパーと前述のダイキ、そして家電販売のデオデオの3店。入店したテナントは80店で、そのうち四国初が10店、香川初が5店、地元からは宮脇書店やアパレルのVICなど19店が出店している。四国初が10店とはいえ、高松から誘客するほどの力があるテナントは少ないと見る。この点はSC(ショッピングセンター)の性格によるものが大きいだろう。
イズミは三豊に「三世代が楽しく過ごせるSC」としての性格を与えており、衣料品で見ればベビー・キッズ、子育て世代の夫婦、熟年層に重点を置いた品揃えを行っている。
香川県民にとってゆめタウンといえば高松であり、三豊もあのような大型店舗ができるように我々は錯覚していたと言える。高松は四国4県から集客できる力を持ったSCだが、三豊はよりコンパクトな商圏の、より普段着のSCとしての性格を持つ。
マスコミ各社はイズミに対して、「香川県内で3店(12月に丸亀店がオープン予定)が成り立つのか」という質問を再三寄せているが、当然成り立たせるべく地域性を考慮したコンパクトな店舗(あくまで高松に対して)に仕上げている。また来月オープンする丸亀はテナント構成などをガラリと変えて、3SCの棲み分けを図る構えだ。
ただし高松を知る者が三豊を見れば、規模の面で物足りなく感じるのは仕方がないだろう。またフードコートは300席が用意されるものの、館内レストランは2店と少なくキャパシティ不足と感じてしまう。
設備面では最新店舗だけにカーブを持たせた通路で変化をもたせて歩く楽しみを与えていたりと、世代や障害の有無に関わらず快適な空間を楽しめるような配慮もさらに深めている。また売場政策では食品売場で、地元の契約農家による産直形式の野菜販売など新しい取り組みを行っている。これは地元の約60軒の農家に専用コーナーを開放し、農家が売価設定など自主性を発揮できるようになっている。イズミでは地産地消の売場づくりに力を入れており、三豊での成果が注目される。
オープンに先立つ10日には、山西泰明イズミ社長出席の下、記者会見を実施。山西社長は次のように抱負を語った。
「二年前に三豊市が出店地のコンペを行った際、拠点都市に相応しい施設をと要請された。三豊市の消費は約50%が市外に流出しており、流出を防ぎ、市外からの流入を増やす施設としての期待も寄せられている。
地域に貢献できる施設を目指して計画を進めてきたが、850名の地元採用や地産地消の売場づくりなどまずは期待に応えられる施設として開店を迎えることができたと思う。
今後も地域にないものを提供するとともに、支持を獲得できる店づくりを行い、地域の活性化に貢献していきたい」
同社では高松・三豊・丸亀の三店舗で六百億円の構想を描いており、香川での足場を固めて徳島をはじめ四国未出店の地域への展開を計画していく考えだ。
▼ゆめタウン三豊の概要
所在地 三豊市豊中町本山甲22
営業時間 9時30分〜22時
商圏人口および年間来客数
半径20キロ以内25万人・600万人
▼四国初のテナント
スパッソ(靴下)・わものや(呉服)・マクル(アクセサリー)・グランサックスプレミアム(バッグ)・アカイミ(服飾雑貨)・ブォーナバリ(エスニック)・アクトワン(バラエティ雑貨)・和伊waiダイニングTABEROZE(洋食)・ジュエルカフェ(ジュエリーリサイクル)・ビッグウェーブ(アミューズメント)
▼香川初のテナント
アバンミディ(レディス)・満州屋が一番(ラーメン)・かかし(和食)・ママのリフォーム(リフォーム)・三豊整骨院(整骨院
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